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高調波について


 


   
  
  

 
 
診断実施例(2−5)

 ■判定部位:モータ巻線の絶縁

 ■診断結果
 診断器での劣化判定は以下のとおりA(1回目測定値:0.195、2回目測定値:0.329、3回目測定値
 :0.289)と問題のないレベルであった。今回、診断結果が信用できるか否かを確認するために、従来
 から実施されている部分放電試験等の試験法で絶縁状態の診断を行い比較を行った。結果は下記のとおり
 全く問題のない絶縁状態であり診断結果と合致した。


 機器仕様
出力 280KW 電圧 3300V 電流 59A
極数 2P 回転速度 3580rpm 絶縁種別 B種
周波数 60Hz 製造者 ○○電機 製造年月 1974
【KS−1000による診断結果】
1回目測定 A(0.195)
2回目測定 A(0.329)
3回目測定 A(0.289)

 絶縁劣化診断記録
 試験日:2003年12月15日

 (1)直流漏洩電流測定
試験電圧
(KV)
漏洩電流(μA) キック
変動
成極比
(最終値)
換算絶縁抵抗値
(10min/MΩ)
1分 3分 5分 7分 10分
0.175 0.078 0.058 0.048 0.039 4.49 76.923
0.360 0.137 0.095 0.077 0.060 6.00 83.333

 (2)交流電流試験
第1電流急増点Pi1 2.50kV
第2電流急増点Pi2 3.05kV
電流増加率ΔI 0%
試験電圧(kV) 0.5 1.0 1.5 1.9 2.0 2.5 3.0 3.3 Pi1(kV) Pi2(kV)
交流電流(mA) 11.0 22.0 33.0 41.8 44.0 54.0 69.0 79.0 2.50 3.05


 (3)部分放電試験
最大放電電荷Qmax(pC) 30,000
最大放電電荷Qm(E/√3) 300
放電開始電圧 2.70kV
放電消滅電圧 1.90kV
昇圧 試験電圧(kV) 1.0 1.5 1.9 2.0 2.5 3.0 3.3
放電電荷(pC) 100 100 300 550 3800 18000 30000
降圧 試験電圧(kV) 3.0 2.5 2.0 1.9 1.5 1.0
放電電荷(pC) 13000 3500 530 450 180 100


 (4)誘電正接試験
tanδ[E/√3](%) 2.10
tanδo[at1kV](%) 1.95
Δtanδ(%) 0.15
静電容量 0.0566μF
試験電圧(kV) 1.0 1.5 1.9 2.0 2.5 3.0 3.3 3.0 2.5 2.0 1.9 1.5 1.0
tanδ(%) 1.95 2.00 2.10 2.20 3.80 9.00 13.80 9.00 3.80 2.30 2.20 2.10 2.05



破壊電圧値(kV) 絶縁抵抗測定
試験前 試験後
16.0 2000以上 2000以上
推定耐電圧値(kV) 推定寿命(年) 推定破壊電圧Vp(%)
21.33 5年以上 43.5